軽井沢×蔦屋|コモングラウンズが示す新しい軽井沢の過ごし方
――蔦屋(CCC)がつくった「本・食・学び」が交差する森のコミュニティ
近年の軽井沢には、観光地でも別荘地でもない「第三の場所」が生まれています。
それが、Karuizawa Commongrounds(軽井沢コモングラウンズ)
蔦屋書店やTSUTAYAを手がけるカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が中核となり、「軽井沢での新しい過ごし方」を提示する複合施設です。
Karuizawa Commongrounds-ホームページ
軽井沢コモングラウンズの基本情報
軽井沢コモングラウンズは、中軽井沢エリア・長倉鳥井原に位置します。
- 開業:2023年3月1日
- 敷地面積:約3,500坪(約1.2ha)
- 運営:カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)
- 定休日:火曜(※テナントにより異なる)
森の中に約10棟の建物が点在し、書店・飲食・物販・学び・働く場所が、あえて「集まりすぎない距離感」で配置されています。
なぜ軽井沢に「蔦屋の施設」なのか
背景には、2015年以降、軽井沢町内から書店が消えた時期があります。
軽井沢という文化的イメージを持つ町に「本屋がない」という状況を憂慮した地元関係者の声を受け、CCCは単なる書店出店ではなく、
- 地域の人が日常的に集う
- 学び・仕事・食が自然につながる
- 観光客と住民が交わる
“コミュニティの器”としての書店を構想しました。
その答えが、軽井沢コモングラウンズです。
中核施設|軽井沢書店 中軽井沢店
施設の中心にあるのが、軽井沢書店 中軽井沢店。
かつて青山学院女子短期大学の寮だった建物をリノベーションして活用しています。
特徴的なポイント
- テーマは「生涯学習(Lifetime Learning)」
- 食・建築・デザイン・アート・自然科学・児童書に特化
- 洋書・専門書の比率が高い
いわゆる「何でも揃う書店」ではなく、思考を深めるための選書に絞られているのが特徴です。
蔦屋らしい「本×居場所」の設計思想
軽井沢書店は、本を売る場所であり、滞在する場所でもあります。
- 大きな窓から森を望む閲覧空間
- 屋外に持ち出せるチェアの貸し出し
- 本とコーヒーを同時に楽しめる導線
蔦屋書店が全国で培ってきた「滞在型書店」の思想が、軽井沢の自然環境に最適化された形で表現されています。
SHOZO COFFEE|本と森とコーヒー
書店に併設されているのが、那須の名店SHOZO COFFEE KARUIZAWA。
- 那須で焙煎した豆を使用
- スコーン・焼き菓子が人気
- 室内席+テラス席あり
コーヒーを片手に本を読み、木立を眺めながら過ごす時間は、「軽井沢らしさ」の現代的解釈とも言えます。
コワーキングスペース|軽井沢で働く
軽井沢書店の2階には、有料のコワーキングスペースが設けられています。
想定されている利用者
- 別荘滞在中のワーケーション
- 二拠点生活者
- 地元事業者・フリーランス
自然光を取り入れ、木の質感を生かした空間設計は、「都会の効率性」と「軽井沢の余白」を両立させています。
食のエリア|軽井沢の日常を支える店
コモングラウンズには、観光向けではなく“日常に寄り添う飲食店”が並びます。

主なテナント
- PUBLIC食堂:朝7時台から営業、ALL DAY BREAKFAST
- OSOBAR:立ち食いスタイルの信州そば
- RK DAYS:惣菜と暮らしのセレクト
- aVin bio wine shop karuizawa:ビオワイン専門
- 軽井沢いぶる:低温燻製の専門店
いずれも、派手さよりも「続けられる質」を重視したラインナップです。
学びの場|インターナショナルスクールの存在
敷地内には、EtonHouse International School Karuizawaも併設されています。
これは単なるテナントではなく、「学びが日常に溶け込む場所」というコモングラウンズ全体の思想を象徴する存在です。
軽井沢コモングラウンズが示す未来
軽井沢コモングラウンズは、
- 観光施設
- 商業施設
- 文化施設
そのどれか一つではありません。
「暮らし・学び・仕事・遊び」がゆるやかに重なり合う場所です。
これは、別荘地・観光地として発展してきた軽井沢が、次の段階へ進みつつあることを示しています。
まとめ|コモングラウンズは「今の軽井沢」
軽井沢・コモングラウンズは、蔦屋(CCC)が長年培ってきた
- 本を核にした場づくり
- 滞在型の文化設計
を、軽井沢という土地の文脈に深く合わせた施設です。
観光の合間に立ち寄るのも良し、何もせず一日過ごすのも良し。
ここには、「消費しない軽井沢の楽しみ方」があります。
